1LDKが新婚当初の事務所兼居宅

■1LDKが新婚当初の事務所兼居宅。ブルートレイン型壁収納の二段ベッドで宿泊客もOK!私と家内は、結婚すると本郷二丁目にある五階建ての貸しビルに新居を構えた。1LDKの住まいである。妹が田舎に戻り、万博でスタッフが四散していたので、本郷三丁目の事務所兼住まいをたたんで、この部屋を事務所兼新婚の居宅としたのである。入居前、私はこのアパートに足を運んで、部屋をじっくりと見回した。そして、結婚する彼女のために、少しでも使いやすい住まいをつくろうと考えた。といっても、事務所と住居が一緒くたなのに、六畳の部屋とリビングダイニングキッチンしかないのである。家庭に仕事を持ち込まないなんていうのはなかなか難しい。住まいの部分に事務所が入り込んでくるのは、ある程度はやむを得ないだろう。それでも、なるべく上手に気分を切りかえて、事務所と住まいをわけられるようにしたかったのである。それが、駆け出しの建築家と結婚することになった、彼女へのささやかなプレゼントでもあった。しかし、ここは賃貸アパートである。契約が終われば、現状復帰して大家さんに返さなければならない。つまり、床を壊したり、壁に釘を打ったりすることはできないということだ。そこで私は、自分で設計した、オーダーメイドの家具(といってもそんなに高価なものではない)を作って、部屋を改造することにしたのである。

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